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市政一般質問(平成24年3月議会 読み原稿)2012年10月18日 18時21分27秒

お許しを頂きまして、市政一般質問を行います。

私は、このたび多くの市民の方々、とりわけ三輪野江地域のみなさまから多くの支持をいただき、吉川市議会に参加させていただくことになりました。

まずは、ご支援を頂きました支持者の皆様には熱く御礼を申し上げます。また、これからお付き合いをいただく、理事者のみなさまには、よろしくお願いを申し上げます。

 さて、私は三輪野江に生まれ三輪野江に育ちましたが、生活の糧を得るための職場が東京にありましたので、これまで地域のことについて、必ずしも十分に知る機会を持っておりませんでした。

 このたび、ゆえあって市議選に出馬することととなり、短期間ではありましたが、吉川というまちを、知る機会をもつことができました。数多くの地域を歩かせていただき、改めてこの吉川という地域を発見する体験をさせていただきました。

 長年住み慣れた地域ではありますが、実際に歩いてみますと、これまでに見たこともない風景にであったり、何十年も前の記憶にある風景にであったり、また、人との出会いでは地域のあたたかい支援に支えられたり、思いがけない級友に出会ったり、なつかしい方言を聞いたり、また、とおい親類縁者の結びつきを知ったりなど、これまでにない経験をさせていただきました。

 今回、吉川という地域のほぼ全域を巡ったわけですが、第一の感想は思った以上に広いということで、第二は、市街地と農村地、商業地と工業地、さまざまな顔をもつ多様な地域が広がっているということです。

 私は、今回一般質問をするにあたって、この吉川という地域の多様性をふまえ、地域環境のありかたに関してまず質問させていただきたいと思います。

まず第1点目は、三輪野江地区の地域環境、とりわけ生活道路の環境整備についてでございます。

 市長は、施政方針の中で(躍動・活力・賑わいのまちづくりの施策として)「生活道路の向上と安全の確保」に触れられましたが、生活道路は、車が通ることは勿論ですが、自転車や歩行者、お年寄りから子供まであらゆるひとたちが通行します。とりわけ私の地域で経験したことでもありますが、選挙期間をとおして水道管の取り換え工事が行われておりました。道路工事は常に迷惑なものですが、水道管の取り換えということであれば、やむをえないという意識もございます。そしてようやく工事が終了したわけですが、掘り返したアスファルトは確かに塞がれており、その部分は平らに整地されてはおりますが、できあがった道路はつぎはぎだらけで、それでも道路表面全体が平らであれば問題はないのですが、補修した部分が微妙に盛り上がっていたり、勾配ができてしまったりして、もとの平らな道路にもどっていないのが現状です。

 こうした道路では、たとえ車の通行には支障がないとしても、自転車や歩行者、あるいは車いすなどの通行では重大な障害になりかねません。

 生活道路としての安全性を確保するためには、道路全体が平滑な道路面となるような工事施工が必要と考えますがいかがでしょうか、まずこの点について質問いたします。

2点目は、通学路の安全確保についてでございます。

通学路の安全確保は、生活道路の安全確保ということの中でも重要な課題と考えます。通学路の放射線汚染についての対策についてはすでに議論があったと認識しておりますが、私は側溝の安全確保のための改善について質問させていただきます。 私の地域から、三輪野江小学校への通学路については、農業用水が並行して流れており、用水のU字溝が開放状態のままでございましたが、側溝にふた架けを行う改善を順次行っていただきました。その結果、通学路そのものが広くなり安全性が高まって大変感謝しているところでございます。この側溝のふた架けは順次整備されておりますが、三輪野江1308番地付近から常磐高速付近までの間は、整備が完了されておりません。せっかく改善がおこなわれても不完全な部分が残ったままでは、相対的にその部分が危険な場所となり、安全確保の目的が十分に果たせないと思います。早急な全線整備が必要と思いますがいかがでしょうか。

 3点目は、歩行用道路の整備についてでございます。

 急速な高齢化は、吉川地域においても例外ではなく、誰もが安全で安心して社会参加できる環境が必要となっています。いわゆるバリアフリー法が整備され、高齢者や障がい者等の参加を得て、すべての人が暮らしやすい社会の実現のための方向性が示されていると思います。  最近では、多くの人がウオーキングを楽しんだり、ジョギングをしたり、サイクリングを楽しんだりしている光景を目にします。市民にとって健康・体力づくりの最も身近なスポーツ空間は、生活道路の利用しやすさではないでしょうか。市長は施政方針の中で「スポーツによる健康・体力づくり」について言及されました。本格的な総合型地域スポーツクラブの整備やスポーツ団体の活動支援も必要ですが、よりみじかなスポーツ空間としての歩行環境の整備も必要と考えます。 道路環境は車のためだけに整備するのではなく、生活環境のひとつとして歩行者のための道路環境を考える必要があると思いますがいかがでしょうか。吉川市には二郷半用水沿線などにウオーキングコースが整備されているようですが、今後、三輪野江地域にも整備する考えはありますか。誰もが、いつでも、どこでも、スポーツに親しむことができる環境づくりについて、今後の考え方をお示しください。

4点目は、生活道路との関連でお尋ねしますが、農業用排水路の維持管理についてでございます。

三輪野江地域のような水田地帯では、農業用用排水路と生活道路とが一体となっている場所が数多くあり、用排水路の管理状態の状況によっては生活道路に悪い影響を及ぼす場合もあります。先にお尋ねした通学路の安全確保についても、この農業用水との関連がございました。

ここであらためてお尋ねするのは、三輪野江地域の一部農業用水路で、用水の側壁が崩れ土砂が削り取られて用水の幅が広がってしまっている場所があることです。結果として田んぼのあぜ道が削り取られようとしている場所があります。

こうした現状への対策について、お考えをお示しください。 さらに、関連して、農業用水の環境改善と、水質の確保についてお尋ねします。

 下水道が整備されていない農村地域では、生活排水や一部の工業排水も農業用水に流れ込んでいます。三輪野江地域も例外ではなく、農業用水の水質が心配されますが、市としてはどのような対策を行っていますか。また今後どのような対策をお考えでしょうか。

 以上、三輪野江地区の地域環境について、ある程度限定した質問をさせていただきました。冒頭に申し上げましたとおり、市政への参加を志して以来、吉川の様々な地域を見聞させていただき、この吉川市地域の多様性に驚くとともに、地域の環境の違いや、道路や公園などの都市施設、あるいは公共施設などの整備状況の相違にも気付かされたところでございます。

 本年3月には、第5次吉川市総合振興計画が策定され、基本構想・実施計画が示されました。平成24年度から平成33年度を目標年次とする10年間の吉川市の方向性を定めたもので、たいへん素晴らしい計画であると評価いたしているところでございます。

 三輪野江地域については、過去の振興計画の中で、30年間をかけた土地区画整理事業の推進がはかられましたが、計画の実現はならず軌道修正が行われた経緯があります。こうしたことが安全確保のための地域環境整備に影響し、おくれを生じさせたとは思いませんが、理事者の皆様にはぜひとも現状のご理解をいただき、三輪野江地域の環境改善に取り組んでいただきたいと存じます。

 次に、第5次吉川市総合振興計画にも大項目として掲げられておりますが、これからの農業政策についてお尋ねさせていただきます。 市長は、本議会の施政方針の中で、「魅力ある農業の振興」を挙げておられます。優れた技術や経営能力のある認定農業者や農業団体の活動を支援するとともに、農地の集積化を図り農作業の効率化に努めるとされております。

 吉川には、大消費地東京の中心からわずか25kmという近接地に、広大な水田地帯が広がっている地域があります。吉川市域全体では40%が耕作されている農地(1250ha/3162ha)であり、しかも大半となる84%(1040ha/1250ha)は水田地帯であります。

 私は、吉川美南地域のようにこれから市街地として発展する地域と同様に、農業を基盤とする地域環境も吉川の多様な地域特性を支える財産であると考えております。

農地は自然環境を形成する役割を持つとともに地域経済の基盤でもあります。こうした農業を「魅力ある農業の振興」として、重点施策に取り上げることは大変重要なことと認識しております。

 そこでお伺いしますが、現在、この大切な農業の担い手の7割近くが60歳以上という高齢化の問題があります。そして次代の農業の担い手をどのように育成するのかが重要な問題であると認識していますが、市長はこの点に関してどのような対策を考えておられるのか、見解をお伺いいたします。

 次に、実際問題として経済基盤としての農業を育成するためには、市長も述べられたように、優れた技術や経営能力のある認定農業者の育成、農地の集積化をはかることは、どうしても必要なことと考えます。しかしながらこれらの実現のためには、さまざまな課題が山積していると思われます。優れた技術や経営能力は生産コストの課題を克服するための手段であり、後継ぎの育成だけでなく、新たな農業者の育成や導入、そのための農業者の意識改革の必要性など、容易ではない課題があると考えておりますが、市長はどのような見通しをもっているのかをお伺いいたします。

 第三に、吉川の農業をどういう方向に導いていくかの考え方についてでございます。第5次吉川市総合振興計画で示された前期の基本計画では、魅力ある農業の振興を掲げており、施策の方向として第一に生産基盤の整備があげられています。

 農地の84%が水田という現状の中で、生産基盤の基礎となるのは農業用用排水路の整備と適正な維持管理が不可欠であると思います。先の質問で三輪野江地域の農業用水路が維持管理されず、生活道路に悪影響を及ぼしている例を申し上げましたが、生産基盤の整備では、施設の老朽化に眼をくばり、維持管理を行うための実施計画を作る必要があると思いますが、新たな実施計画を作るお考えはありますか。

 さらに、農業政策全体を考えると、農地法の問題もあり一自治体の進める政策には限界があると思います。しかし私は、農業はこの国の産業のひとつとして将来に向け維持していかなければならない産業であると考えております。そのためには、職業としての農業が、生産性と経済性を合わせ持ちながら成長していかなければなりません。 しかしながら産業としての農業をめぐる環境はきびしく、国際社会の荒波も目前にあり、そこに乗り出さざるを得ない状況も迫っています。

 農業問題への対応は、これまで長い期間をかけて様々な対策がとられてきたとは推察しますが、将来への展望はいまだ開かれていないのが現状だと思います。今こそ、この吉川地域の将来の農業を思い、抜本的な対策を考えるべき時期ではないかと思いますが、いかがでしょうか。

この点について、市長の見解をお伺いして私の質問を終了させていただきます。